初心者必見!VTR250中古車購入時の注意点を総まとめ!

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この記事ではこんな内容をまとめています!

  • 中古購入時に注意すべき具体的なポイント
  • 年式ごとの違いや仕様変更の見分け方
  • 相場価格や価格が高騰している理由
  • 人気の背景と欠点の両方に関する情報

HONDAの人気車種『VTR250』は扱いやすさと走行性能のバランスに優れ、多くのライダーから長く愛されてきた250ccクラスの人気モデルです。中古市場でも注目を集めており、これから手に入れたいと考えている方にとって魅力的な選択肢の一つとなっています。

しかし、その一方で見落としがちな注意点や、購入後に気づく欠点も少なくありません。なぜ、VTR250が今も人気を集めているのか、相場より安い理由は何か、といった疑問に対しても正しく理解することが重要です。

この記事では、中古でVTR250を選ぶ際に知っておきたいポイントを網羅的に解説しています。初めてのバイク選びにも安心できるよう、実用的でわかりやすい内容になっていますので、ぜひ最後までご覧ください。

目次

VTR250の中古購入の注意点とは?

VTR250の中古購入の注意点とは?

VTR250は中古市場でも高い人気を誇るバイクですが、購入時には注意すべきポイントが数多く存在します。

特に相場の把握や価格高騰の背景、年式ごとの違い、そして人気の理由などをしっかり理解することで、納得のいく1台に出会える確率が高まります。

ここでは、初めて中古のVTR250を検討している方にもわかりやすく、重要な注意点を詳しく解説していきます。

VTR250中古車購入時の注意点とは?

中古のVTR250を選ぶ際には、見た目や価格だけで判断するのではなく、車両の内部状態や履歴、仕様の違いにも注目する必要があります。

特にキャブ車かインジェクション車かといった仕様の違いや、エンジン状態、事故歴の有無などは購入後の満足度や安全性に直結します。

ここでは、購入前に必ず確認しておきたい重要なポイントを詳しく紹介していきます。

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それで、順番に説明していきますね。

キャブ車かインジェクション車かの確認

VTR250の中古を検討する際にまず確認したいのが、キャブ車かインジェクション車かという点です。VTR250はモデルによって燃料供給方式が異なっており、2009年以降はインジェクション車が主流となっています。

キャブ車かインジェクション車かの確認

キャブ車は整備やセッティングの自由度が高く、趣味性を重視するライダーに人気ですが、一方で始動性の悪さやメンテナンスの手間がかかる傾向にあります。

一方、インジェクション車は始動がスムーズで燃費も良く、現代のライディング環境に適しています。購入後の扱いやすさや整備のしやすさを考えると、自身の使用目的に合った燃料供給方式を選ぶことが重要です。

中古車情報では明記されていないこともあるため、実車確認時にしっかり見極めておくと安心です。

過走行車両によるエンジンの劣化リスク

走行距離が多いVTR250の中古車には、エンジン内部の摩耗やパーツの消耗が進んでいる可能性があります。一般的にVTR250は丈夫なエンジンを持っていますが、それでも過走行車では性能低下やオイル消費の増加といった症状が出ることがあります。

見た目は綺麗でも、内部の状態は簡単に判断できないため、整備記録簿の有無やエンジン音、オイルの状態などをチェックすることが大切です。

また、走行距離が少なくてもメンテナンスが不十分であれば、かえってトラブルの原因になる場合もあります。信頼できる販売店で状態の説明を受けることや、購入前に試乗できる環境があるなら積極的に活用すべきです。

メーター改ざんや事故歴の有無のチェック

メーター改ざんや事故歴の有無のチェック

中古バイク市場では、残念ながらメーターの改ざんや事故歴の隠蔽が完全になくなったとは言い切れません。VTR250においてもこれは同様で、特に個人売買や小規模店舗での購入では注意が必要です。

走行距離が極端に少ない場合や、フレームやステップに不自然な傷がある車両は一度事故に遭っている可能性が考えられます。また、メーターが不自然に綺麗だったり、年式に対して極端に走行距離が少ない場合も疑うべき要素です。

販売店に整備履歴や事故歴の確認書類を求める、第三者機関の鑑定を利用するなど、購入前にできる限りの確認を行うことが安心につながります。

年式による部品供給や整備性の違い

VTR250は長期間にわたって販売されていたモデルであるため、年式による部品供給の状況や整備のしやすさに差があります。

例えば、初期型のキャブ車と後期のインジェクション車では、電装系や足回りの仕様も異なり、対応する部品が変わってくる場合があります。

年式が古くなるほど純正部品の供給が減少し、入手困難になることも少なくありません。特に外装パーツや電装品は入手が難しく、社外品や中古品に頼らざるを得ないケースもあります。

また、整備マニュアルの内容も年式によって異なるため、対応できる整備士が限られることもあります。購入後の維持を考えるなら、部品供給が安定している年式を選ぶ方が無難です。

カスタム内容が純正性能に影響していないか

中古のVTR250には、前オーナーによるカスタムが施されている車両が多くあります。見た目や音に魅力を感じる方も多いですが、内容によっては純正のバランスを崩し、走行性能や安全性に悪影響を及ぼしている場合もあります。

例えば、マフラー交換やサスペンション変更によって排気効率や乗り心地が変わり、知らず知らずのうちに扱いにくくなっているケースも見受けられます。

見た目重視のパーツであっても、取り付け方や相性を無視しているとトラブルの原因になります。

できるだけ純正に近い状態の車両を選ぶか、カスタム内容が明確で信頼できるものであるかを確認することが、安全で快適なライディングにつながります。

中古のVTR250は相場価格をチェック

中古のVTR250は相場価格をチェック

VTR250の中古車を検討する際には、まず相場価格をしっかり把握することが大切です。中古市場では販売店や地域によって価格にばらつきがあるため、相場を知らずに購入すると損をする可能性があります。

例えば、同じ年式・走行距離の車両でもメンテナンス履歴やカスタム状況によって価格差が生じます。特にVTR250は人気モデルであるため、状態の良い車両は比較的高値で取引されています。

価格帯としては、状態が良ければ30万〜50万円程度が一つの目安です。

ネットの中古バイク情報サイトやオークション、販売店の価格を定期的にチェックし、価格の傾向を掴んでおくことで、購入のタイミングや予算の判断がしやすくなります。

無理に安さだけで選ばず、総合的に納得できる一台を見つけることが大切です。

中古価格が高騰している理由を解説

中古価格が高騰している理由を解説

最近のVTR250の中古価格が高騰している背景にはいくつかの要因があります。ここではVTR250が高騰している理由について紹介していきます。

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それで、順番に説明していきますね。

生産終了による入手困難化

VTR250の中古価格が高騰している要因の一つは、生産終了による市場流通量の減少です。

ホンダはこのモデルの生産をすでに終了しており、新車として手に入れる手段がなくなった今、中古市場が唯一の入手経路となっています。このため、特に状態の良い車両に対する需要が集中し、価格上昇を招いています。

また、VTR250は高い信頼性を持つモデルとして長年愛されてきたことから、時間が経ってもファンが多く、希少性も価格に拍車をかけています。

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生産終了という事実は単なる流通の減少にとどまらず、ブランド価値の再評価にもつながっているのです。

取り回しやすさと耐久性での高評価

VTR250は250ccクラスの中でも軽量で扱いやすく、かつ耐久性にも優れたモデルです。この使いやすさが「初めてのバイク」として人気を集めている理由であり、教習所の車両として採用されるほど安定感があります。

さらに、適切なメンテナンスをしていれば長期間故障せず乗り続けられるため、中古車であっても性能に安心感があります。

そのため、他の同クラスの車両と比較してもリセールバリューが高く、市場では高値で取引されがちです。このように、VTR250の基本性能の高さは価格にしっかりと反映されているのです。

バイク全体の需要増加の影響

近年、全体的なバイク需要が高まっていることも、中古価格の高騰に影響を与えています。

特にコロナ禍以降、通勤・通学やレジャーにおいて公共交通機関を避けたい人が増えたことで、バイクの需要が急上昇しました。さらに、アウトドア志向やソロツーリングの人気も高まり、バイク市場が全体的に活性化しています。

その中でも「維持費が安く、自由度の高い250cc」というカテゴリーに人気が集中し、VTR250のような信頼性のあるモデルが注目を集めているのです。

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このような背景から、VTR250の中古価格は今後も高止まりする可能性が高いと考えられます。

高品質な個体の供給不足

VTR250は年式の古い車両も多く、年数の経過により走行距離や外装の劣化が進んでいる車体も少なくありません。その中で、目立ったダメージがなく、定期的な整備がされている高品質な個体は数が限られており、購入希望者が集中しやすい傾向にあります。

つまり、欲しい人が多いのに良い個体が少ないという「需給バランスの崩れ」が価格を押し上げているのです。

また、カスタムされていない純正状態の車両を探す声も多く、そうしたモデルは特に高値で売買されることが多くなっています。

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こうした供給の限界も、現在の価格上昇に直接つながっている要因のひとつです。

年式の違いによる特徴と見分け方

年式の違いによる特徴と見分け方

VTR250は販売期間が長いため、年式によって仕様や特徴に違いがあります。購入の際にはこの違いを知っておく必要があります。

2009年以前モデル(キャブレター車)の特徴と見分け方

VTR250の2009年以前のモデルは、キャブレター式燃料供給システムを採用しており、機械的な構造を好むライダーに人気があります。

エンジンのフィーリングはやや荒々しく、アクセル操作によってダイレクトなレスポンスが感じられるのが魅力です。電装系が比較的シンプルなため、自分で整備や調整を行うことも可能です。一方で、気温や気圧の変化に敏感なため、始動性や燃費の安定性には注意が必要です。

2009年以前モデルの見分け方としては、以下の点を確認してください。

2009年以前モデルの見分け方
  • 車体のメーター部分に「FI」の表示がない
  • チョークレバーの存在
  • 車体番号が「MC33-100****」のように始まるものが多い
  • 外装デザインもメッキパーツが多用される

2009何以前モデルは上記のような旧モデル特有の雰囲気を持っています。不安な方は、信頼できる販売店に確認するようにしましょう。

2010年以降モデル(インジェクション車)の特徴と見分け方

2010年以降のVTR250はインジェクション(FI)車となり、燃料供給の効率化によって始動性や燃費性能が大幅に向上しました。

エンジンはスムーズで扱いやすく、初心者でも安心して乗れる仕様に仕上がっています。また、環境性能も改善されており、排気ガスのクリーン化が図られている点も見逃せません。

2010年以降のモデルの見分け方としては、以下の点を確認してください。

2010年以降モデルの見分け方
  • メーターに「FI」のランプが点灯すること
  • 車体番号が「MC33-110****」以降であること

ブレーキやサスペンションの性能にも微調整が加えられ、総合的に見てもより洗練された仕上がりとなっています。

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中古市場では比較的新しく、状態の良い個体が多い一方で、価格もやや高めに設定されている傾向があります。

年式による細かな外装・仕様変更のポイント

年式による細かな外装・仕様変更のポイント

VTR250は長い販売期間の中で、細部にもいくつかの変更が加えられています。ここからは主要な仕様変更点を年表形式で紹介していきます。

1998年(BA-MC33前期)
  • VTR250が新登場。
  • 水冷V型2気筒エンジン(MC15E型)を搭載。
  • トラス構造のダイヤモンドフレームを採用。
  • シート高は780mm。
2000年
  • 排ガス規制対応のため二次エア導入装置を追加
  • メッキ加工による質感向上(ハンドル、エンジンカバーなど)。
  • カラーオーダープランを導入。
2002年(BA-MC33後期)
  • シート形状と足回りの見直しでシート高を760mmに変更。
  • タコメーター、ハザードランプを新設。
  • メーターケースやバックミラーにクロームメッキ採用。
2003年〜2008年
  • 主にカラーリング変更が中心。
  • 2007年に「パールコスミックブラック」など新色を追加。
2009年(JBK-MC33前期)
  • フルモデルチェンジを実施。
  • キャブレターからインジェクション(PGM-FI)へ変更。
  • O2センサー搭載で排出ガス規制に対応。
  • 外観デザインを一新、タンクサイドカバー
2010年
  • 特別仕様車「B-STYLE」登場。
  • レッドのフレームとスイングアーム、ブラックの足回り。
  • カラーに「パールコスミックブラック」を採用。
2012年
  • ノーマルモデルのカラーラインナップ変更。
  • B-STYLE仕様は継続販売。
2013年(JBK-MC33後期)
  • PGM-FIとサスペンションのセッティングを見直し。
  • 低速トルクの向上と快適性を改善。
  • ハーフカウル装着の「VTR-F」追加。
2014年
  • 全タイプにラジアルタイヤを標準装備。
  • リアタイヤの扁平率を70%→60%へ変更。
  • シート高を740mmに抑えた「VTR Type LD」追加。
2017年
  • 平成28年排出ガス規制に非対応のため、生産終了。

これらの変化は好みによって評価が分かれるため、購入前に必ず確認したいポイントです。見分ける際は、カウル形状やフロントフォークのカラーリング、テールランプのデザインといった視覚的な部分に注目しましょう。

販売店では年式と仕様の整合性を示してくれることも多く、個人売買の場合でも車体番号を調べることで、ほぼ正確な年式を特定することが可能です。

中古でおすすめの年式はいつのモデル?

VTR250の中古車を選ぶうえでおすすめの年式は、2009年以降のインジェクションモデルです。この年式から燃料供給方式がキャブレターからインジェクションへと変更されており、始動性や燃費の安定性が大きく向上しました。

中古でおすすめの年式はいつのモデル?

特に通勤やツーリングなど、日常的に使うことを想定している場合は、エンジンのかかりやすさやメンテナンスの手間が少ない点が魅力になります。また、比較的新しい年式であれば、消耗部品の劣化も少なく、購入後すぐに修理が必要になるリスクも抑えられます。

ただし、同じインジェクションモデルでも、2013年以降はカラーリングや細かい仕様変更があるため、見た目にもこだわるならそのあたりも検討材料にするとよいでしょう。

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キャブ車には独特のフィーリングや整備の楽しさがあるため、経験者やこだわり派にはそちらも選択肢となります。

今でもVTR250は人気が高い5つの理由

今でもVTR250は人気が高い5つの理由

VTR250が現在でも高い人気を維持している理由は、そのバランスの良さと扱いやすさにあります。

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それで、順番に説明していきますね。

初心者でも扱いやすい絶妙な車体バランス

VTR250が今なお高い人気を集めている背景には、車体の取り回しやすさがあります。

車重は約160kgと軽量で、足つき性も良いため、小柄なライダーや女性でも安心して乗り始めることができます。

また、ハンドル操作も軽快で、街中や狭い道でのUターンも難なくこなせるのが特徴です。

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初めてバイクに乗る人にとっても不安の少ないモデルとして認知されています。

Vツインエンジンによる独自の走行フィーリング

VTR250はV型2気筒エンジンを搭載しており、低回転域から粘り強くトルクが出る特性があります。

これは市街地走行での発進や渋滞時の走行をスムーズにするだけでなく、ツーリングでもストレスの少ない加速感を提供します。

特に400ccクラスに近い安定感がありながら、250ccの維持費で乗れるというコストパフォーマンスも魅力です。このエンジン特性が、単なる移動手段以上の“乗っていて楽しい”感覚をもたらしています。

信頼性の高いホンダ製と長期的な維持のしやすさ

ホンダが製造したという点も、多くのユーザーに選ばれる要因です。エンジンや足回りの耐久性に優れ、10年以上経過した車両でもコンディションを維持しやすい設計がなされています。

また、部品供給の安定性も評価されており、純正パーツや社外品が比較的手に入りやすい環境が整っています。

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メンテナンスコストも抑えやすく、長く安心して乗れるバイクとして高い評価を得ています。

カスタムベースとしての自由度の高さ

VTR250は純正状態でも完成度が高いバイクですが、それに加えてカスタムしやすい構造も支持される理由の一つです。

カウルやマフラー、シートなどのカスタムパーツが豊富に出回っており、外観や乗り味を自分好みに調整しやすい点が魅力です。シンプルな設計ゆえにDIY整備もしやすく、バイクいじりが趣味というユーザーからも高く評価されています。

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「自分だけの1台」を目指す楽しみも得られるのも人気の理由です!

長期間のモデル展開による安心感と情報の豊富さ

VTR250は1998年から2017年まで約20年もの間、モデルチェンジを繰り返しながらも販売が続いた稀有な存在です。

そのため、年式ごとの違いやトラブル事例、カスタム事例などの情報がネット上に豊富にあり、購入後のトラブル対策にも困りにくいというメリットがあります。

また、中古市場でも選択肢が多く、自分に合った仕様や価格帯の車両を見つけやすい点も人気を支えている要素です。

VTR250中古車選びの注意点まとめ

VTR250中古車選びの注意点まとめ

中古のVTR250を選ぶ際には、スペックだけでなく実用面での情報も欠かせません。

航続距離や最高速、実際に感じやすい欠点、さらにはキャブ車特有の注意点や壊れやすさの検証など、多角的にチェックすることが大切です。

最終的にはスペックをしっかり把握し、自分に合ったバイクかを見極めましょう。ここからはVTR250の実用性や信頼性を中心に詳しく見ていきます。

ガソリン満タン時の航続距離を知ろう

ガソリン満タン時の航続距離を知ろう

VTR250は、燃費性能の高さでも知られており、ガソリン満タン時の航続距離は非常に実用的です。タンク容量は約13リットルで、燃費は一般的にリッターあたり30〜35km程度が目安とされています。

この数値をもとに計算すると、満タン状態でおよそ390〜450kmの走行が可能。

もちろん、走行環境やライディングスタイルによって多少の差は出ます。市街地での信号待ちが多い走行では燃費は落ちやすく、高速道路を一定速度で走行すれば伸びる傾向にあります。

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頻繁に給油する手間を減らしたい人や、ロングツーリングを想定している人にとっては、大きなメリットになるでしょう。

燃料計の精度も比較的高く、残量が把握しやすい点も利便性を高めています。

VTR250の最高速はどのくらい出る?

VTR250の最高速はどのくらい出る?

VTR250の最高速度はおおよそ130〜140km/h前後とされています。250ccクラスとしては標準的な数値であり、高速道路での巡航や追い越しにも対応できる性能を持っています。

エンジンはVツイン方式で、中低速域での力強さが特徴ですが、回転数を引っ張れば高速域でもそれなりの伸びを見せます。ただし、最高速付近では風の影響やエンジン音、振動などが増すため、実用的な速度としては100〜110km/h程度が快適な上限です。

この速度域であれば、エンジンの負担も少なく、燃費もある程度維持されます。

最高速を重視するよりも、日常使いでの扱いやすさや安定感を重視した設計になっているため、スポーツバイクに比べると直線でのスピード感は控えめかもしれません。

それでも、高速道路を含めた幅広いシーンで安心して走れるポテンシャルを持っています。

実際に感じたVTR250の欠点を解説

実際に感じたVTR250の欠点を解説

VTR250には多くの魅力がある一方で、欠点もいくつか存在します。私が実際に2年ほど乗って感じた点をまとめていきます。

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それで、順番に説明していきますね。

シート高がやや高めで足つきに不安が残る

VTR250のシート高は約760mmとされていますが、実際にまたがってみると、車体の横幅も相まって思ったよりも足が届きにくいと感じる人もいます。

私は178cmがあるので足つきは特に気になりませんでしたが、160cmくらいの知り合いがまたがったときは足つきが悪そうな雰囲気でした。信号待ちやUターン時などに不安を覚えることがあるかと思います。

ローダウンキットで対処可能なケースもありますが、一定の方には標準状態のままでは“足つきの良さ”が売りのバイクとは言いにくい一面があります。

Naoya

初心者や女性ライダーには、試乗や実車確認するようにしましょう。

キャブ車モデルは始動性に難あり

私が乗っていたVTR250はキャブレター仕様だったため、寒い時期にエンジンがかかりにくくなる傾向がありました。

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特に冬場の朝など、チョークを引いてから始動する必要があり、慣れない人には手間に感じられるでしょう。

エンジンが温まるまではアクセル操作もデリケートになり、ストール(エンスト)しやすい場面もあります。メンテナンスを怠るとより不安定になるため、初心者よりも機械に強い人向きの仕様といえるかもしれません。

インジェクション車でも低回転域の振動が気になる

インジェクション化された後期型では、始動性の安定感や燃費の向上などメリットが増えた一方で、発進直後や低回転時の細かい振動を気にする声もあります。

特に長時間の低速走行が多い街乗り中心の使い方では、じわじわとストレスを感じるライダーもいるかもしれません。

この振動は構造上ある程度は避けられず、Vツイン特有の鼓動感と捉えるか、不快な揺れと感じるかは人によって評価が分かれる部分です。

純正マフラーの音が控えめすぎる

VTR250は非常に静かなエンジン音が特徴の一つであり、住宅街や深夜の走行にも適した仕様ですが、バイクらしい迫力あるサウンドを期待している方には物足りないと感じられるかもしれません。

特に大型バイクのような重低音や加速時の響きを求める方にとっては、純正状態ではあっさりしすぎていると感じるでしょう。

社外マフラーの導入で改善できますが、音量規制や車検対応などの制約も併せて考慮が必要です。

積載性が限定的でツーリングに工夫が必要

VTR250はスポーツネイキッドというジャンルのため、リアキャリアが標準装備されておらず、積載性はあまり高くありません。

リュックやタンクバッグなどで対応する人も多いですが、長距離ツーリングではパニアケースやリアボックスが使えないと不便に感じるシーンが出てきます。

積載重視で選ぶなら、別途キャリアやサイドバッグ用ステーの装着が前提になるため、コストや見た目とのバランスを考える必要があります。

キャブ車は壊れやすいって本当なのか?

キャブ車は壊れやすいって本当なのか?

キャブ車が壊れやすいという声は一定数存在しますが、実際にはメンテナンス状況によって大きく異なります。

VTR250のキャブ車も同様で、適切に整備されていれば長く安定して走ることが可能です。キャブレターはインジェクションに比べて構造がシンプルですが、定期的な調整や掃除が必要になります。

例えば、長期間放置すると内部にガソリンが劣化して詰まりやすくなり、始動不良やアイドリングの不安定さが出ることもあります。

特に冬場はエンジンのかかりが悪くなりがちで、チョーク操作に慣れていないと戸惑うかもしれません。一方で、キャブ車特有の「機械を操作している感覚」を好む人も多く、手をかけることで愛着も湧くという側面があります。壊れやすいというより、手間がかかるという表現のほうが適していると言えるでしょう。

中古VTR250は壊れやすいのかを検証

中古VTR250は壊れやすいのかを検証

中古のVTR250が壊れやすいかどうかは、個体の状態によって判断が分かれます。VTR250自体はホンダの信頼性が高いモデルとして知られており、基本的には堅牢な作りです。

エンジンは水冷Vツインで、過度な高回転を避けていれば大きなトラブルは少ない傾向にあります。ただし、中古市場では年式が古く走行距離が多い車両も見られるため、注意が必要です。

壊さないための注意点

メンテナンス記録が曖昧な個体や、長期放置されていた車両は、ゴム部品の劣化やバッテリー、冷却系トラブルが起こりやすい傾向があります。また、前オーナーが無理なカスタムをしていた場合、その影響で本来の性能を損なっていることも考えられます。

中古で購入する際は、整備歴や消耗品の状態、試乗でのフィーリングを丁寧に確認することが重要です。

VTR250のスペックを最後に確認

VTR250のスペックを最後に確認

VTR250の基本スペックは、購入前に必ず押さえておきたいポイントです。以下に最低限知っておきたいスペックをまとめておきます。

エンジンは249ccの水冷4ストロークV型2気筒で、最大出力は約30馬力、トルクは2.2kgf・mほど。車両重量は約160kg前後と軽量で、取り回しのしやすさも特徴です。

シート高はおよそ760mmで、平均的な体格のライダーであれば両足がしっかり地面に届きます。フレームはダイヤモンド型で高い剛性を持ち、街乗りからワインディングまで幅広く対応できます。

さらに、燃費はリッター30km以上と優秀で、経済性も高いモデル。タンク容量は13Lあるため、満タンで400km近く走行できるのも大きな利点です。

このように、VTR250は扱いやすさとパワーのバランスが取れており、初心者からベテランまで幅広い層に支持されているバイクです。

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スペックをしっかり把握すれば、自分に合った使い方が明確になるはずです。

VTR250の中古購入で押さえるべき注意点まとめ

最後にこの記事のポイントをまとめておきます。

  • キャブ車かインジェクション車かを必ず確認する
  • 過走行車はエンジン内部の摩耗リスクが高い
  • 整備記録やオイルの状態から内部の健康状態を推測する
  • メーター改ざんや事故歴の有無を徹底的にチェックする
  • 車体番号やチョークレバーなどで年式の見分けが可能
  • 古い年式は部品供給が難しくなる傾向がある
  • 特殊なカスタムが純正性能に悪影響を与えている場合がある
  • 人気モデルのため価格が高騰しやすい
  • 状態の良い個体は市場で競争率が高い
  • 通勤や街乗りにはインジェクション車が扱いやすい
  • キャブ車はメンテナンスに知識と手間が必要
  • 信頼できる販売店での購入が安全性を高める
  • 試乗や音、振動チェックで実車の状態を確認する
  • リアキャリア非装備のため積載性には工夫が必要
  • 年式により外装・仕様が異なるため事前に特徴を把握しておく

HONDAのバイクについてもっと知りたい方はこちらの記事もどうぞ!

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