この記事はこんな方におすすめ
- SR400に合うエンジンオイルの特徴がわかる
- 選び方や適切な粘度・規格が理解できる
- 交換時の作業手順や確認方法が把握できる
- オイル交換の料金や費用の目安がつかめる
SR400に長く快適に乗り続けたいと考えるなら、エンジンオイルの選び方や交換の知識は欠かせません。
とくに、SR400のような空冷単気筒エンジンでは、使用するオイルによって走行フィーリングやエンジン寿命に大きな差が出ることもあります。
本記事では、SR400に適したエンジンオイルのおすすめ製品を中心に、選び方のポイント、オイル交換にかかる料金の目安、確認方法や作業手順までをわかりやすくまとめました。
初めてメンテナンスに挑戦する方でも理解しやすいよう、専門用語を噛み砕きながら丁寧に解説しています。
「どのエンジンオイルが最適なのか」「自分で交換できるのか」「費用はどれくらいかかるのか」など、あなたの疑問をこの記事で解消できるはずです。
SR400を大切に乗りたい方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
SR400に最適なエンジンオイルおすすめ情報

SR400は空冷単気筒エンジンの特性上、エンジンオイルの選定が性能や寿命に大きく影響します。ここでは、SR400に適したエンジンオイルの選び方を解説しつつ、性能・コスト・信頼性のバランスに優れたおすすめオイルを厳選して紹介します。
ヤマハ、スズキ、ホンダ、カワサキの純正オイルを中心に、それぞれの特徴やメリット・注意点を詳しく解説していきます。
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エンジンオイルの選び方と注意点

エンジンオイルを選ぶ際は、車種に適した粘度と規格、そして使用状況に応じたグレードを基準に選定することが重要です。
特にSR400のような空冷単気筒エンジンを搭載するバイクでは、適切なオイルを使用するかどうかでエンジンの寿命やパフォーマンスが大きく変わってきます。
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SR400は10W-40の粘度がおすすめ
まず、粘度とはオイルの「硬さ・柔らかさ」を数値で表したものです。10W-40といった表記で知られており、「10W」は低温時の流動性、「40」は高温時の粘度を示します。
寒冷地では低温でも流れやすい粘度が必要で、暑い時期には高温でも油膜を保持できるオイルが求められます。SR400の場合、一般的な日本の気候では10W-40がもっともバランスの取れた粘度です。
SR400はJASO MAかMA2がおすすめ
次に、JASO規格やAPI規格も確認しておきましょう。これらの規格はオイルの性能や適合性を判断する基準です。
SR400のようなクラッチ付きの4ストロークバイクでは、JASO MAもしくはMA2に対応したオイルが必要です。間違ってスクーター用のMB規格オイルを使うと、クラッチの滑りなどトラブルを引き起こす可能性があります。
必ず注意しておくべき点と選択肢
ここで注意したいのが、グレードや価格だけでオイルを判断しないことです。
高価な全合成油が必ずしも最適とは限らず、旧車やSR400のように設計が古いエンジンでは、鉱物油や部分合成油の方が相性が良い場合もあります。
また、オイルの添加剤が強すぎると、逆にシールを傷めてオイル漏れの原因になることもあります。
もう一点、メーカー純正オイルの使用も選択肢として考慮しましょう。純正オイルはそのバイクの特性に合わせて設計されており、安心感があります。YAMAHAのヤマルーブシリーズなどが代表例です。
いずれにしても、自分のバイクの取扱説明書やサービスマニュアルを参考に、指定された粘度・規格を確認することが選定の基本となります。

迷ったときは、使用環境やバイクの状態に応じて、ショップに相談するのも良い方法です。
【YAMAHA純正】プレミアムシンセティック
SR400に高い性能を求めるのであれば、ヤマハ純正の「ヤマルーブ プレミアムシンセティック」は有力な選択肢です。このオイルは100%化学合成油で、SAE規格10W-40、JASO MA2に対応しており、高性能バイク向けに開発された仕様となっています。


最大の特長は、温度変化に強く、過酷な走行条件でも安定した潤滑と保護性能を維持できる点です。夏場の炎天下でのツーリングや、都市部での渋滞走行といった高温環境でも、エンジン内部の部品をしっかりと守ります。また、摩擦低減効果のある添加剤を採用しており、エンジンの回転がスムーズになることで燃費の向上や静粛性にも貢献します。
一方で、価格は他のオイルに比べてやや高めです。
しかし、エンジン内部の摩耗を抑える効果が高いため、長期的には部品の寿命延長にもつながり、結果としてコストパフォーマンスに優れる面もあります。
SR400のように設計がシンプルながらもエンジン性能をダイレクトに感じられる車種では、オイルの性能差が走行フィーリングに直結します。



フィーリングや信頼性を重視するライダーには非常におすすめのオイルです。


【SUZUKI純正】エクスターR9000
スズキ純正の「エクスター R9000」は、SR400にも適合するフルシンセティック(全化学合成油)の高性能エンジンオイルです。このオイルは、優れたエンジン保護性能と、しなやかなフィーリングを両立している点が大きな特徴です。


低温時の始動性が高く、エンジン始動直後でもスムーズにオイルが各部に行き渡るため、冬場や朝の冷間始動でも安心です。また高温下においても油膜が安定しており、長時間の走行や高回転を多用するシーンでも、エンジンの保護能力が落ちにくい構造になっています。
SR400のように空冷エンジンを採用しているモデルでは、オイルによる冷却作用が特に重要です。エクスターR9000はその点で非常にバランスがよく、信頼できる冷却性と潤滑性を備えています。
また、クラッチに適合した摩擦調整も行われているため、クラッチ滑りのリスクも低く、安心して使える設計です。



価格は中価格帯で、手に取りやすい点も魅力です。


高性能かつコストパフォーマンスにも優れているため、日常的な街乗りからツーリングまで幅広い用途に対応できる、非常に実用的なオイルといえるでしょう。
【HONDA純正】ウルトラG2スポーツA
ホンダ純正「ウルトラG2 スポーツA」は、部分合成油に分類されるエンジンオイルで、コストと性能のバランスが非常に良い製品です。粘度は10W-40、JASO MAに準拠しており、SR400のエンジンにとっても安心して使えるオイルです。


このオイルの特長は、粘度の安定性とシフトフィーリングの向上にあります。高温下でも適切な粘度を維持できるため、油膜が切れにくく、エンジン内部をしっかり保護します。特に街乗りからツーリングまで、幅広い温度条件や負荷条件において安定した性能を発揮します。もう一つ注目すべき点は、クラッチ操作のしやすさです。湿式クラッチに対応しており、滑りを起こさずしっかりとつながる設計になっているため、操作感が安定し、特に低速ギアの発進や停止時に安心感があります。
ただし、全合成油と比べると耐久性の面ではやや劣る部分もあります。長距離を走るハードな使い方をする場合には、交換サイクルを短めに設定したほうが安全です。



それでも、価格の手ごろさと純正ならではの信頼性は魅力です。


定期的なメンテナンスを欠かさないユーザーや、コストを抑えつつ品質も重視したい方には、ぴったりのエンジンオイルと言えるでしょう。
【YAMAHA純正】スタンダードプラス
ヤマハ純正の「ヤマルーブ スタンダードプラス」は、SR400のような空冷単気筒エンジンに適したベーシックグレードのエンジンオイルです。このオイルは鉱物油をベースにしており、日常の通勤や街乗り、さらにはツーリングまで幅広い用途に対応します。


特に注目すべきは、その高い清浄性と高温酸化安定性です。これにより、エンジン内部の汚れを抑え、オイルの劣化を防ぎます。また、温度変化に左右されにくい粘度特性を持ち、寒暖差のある環境でも安定した性能を発揮します。さらに、JASO MA2規格に適合しており、クラッチのりを防ぎながらスムーズなシフト操作をサポートします。価格面でも手頃で、コストパフォーマンスに優れているため、初めてのオイル交換や定期的なメンテナンスに最適です。
ただし、高速走行やスポーツ走行を頻繁に行う場合は、より高性能なオイルを検討することをおすすめします。スタンダードプラスは、日常使用を中心としたライダーにとって、信頼性と経済性を兼ね備えた選択肢となるでしょう。
【KAWASAKI純正】R4
カワサキ純正の「R4」は、部分合成油をベースにしたエンジンオイルで、SR400のような中排気量のバイクにも適しています。このオイルは、せん断安定性や熱安定性、酸化安定性に優れており、エンジン内部の摩耗や劣化を防ぎます。
特に、高回転や高温下でも油膜をしっかり保持し、エンジンの潤滑性能を維持します。これにより、長距離ツーリングや高速走行時でも安心して使用できます。また、JASO MA規格に適合しており、クラッチの滑りを防止し、スムーズなギアチェンジをサポートします。価格面でも手頃で、コストパフォーマンスに優れているため、日常のメンテナンスにも適しています。
ただし、サーキット走行や極端な高負荷条件での使用を想定する場合は、さらに高性能なオイルを検討することが望ましいです。



R4は、日常使用からツーリングまで幅広いシーンで活躍する、信頼性の高いエンジンオイルと言えるでしょう。
【YAMAHA純正】スポーツ
ヤマハ純正の「ヤマルーブ スポーツ」は、部分合成油をベースにしたエンジンオイルで、SR400のようなバイクにおいても高い性能を発揮します。このオイルは、高負荷・高回転での過酷な条件に耐える油膜保持性とせん断安定性に優れており、長時間安定した潤滑性能を提供します。


特に、MotoGPテクノロジーを投入することで、出力向上性能を実現しています。これにより、スポーツ走行や高速道路での巡航時にも、エンジンのパフォーマンスを最大限に引き出すことができます。また、JASO MA2規格に適合しており、クラッチの滑りを防ぎながらスムーズなシフト操作をサポートします。価格はやや高めですが、その性能を考慮すれば、コストに見合った価値があると言えるでしょう。
ただし、日常の通勤や街乗りが中心で、特に高負荷な走行を行わない場合は、より経済的なオイルを選択することも検討できます。



ヤマルーブ スポーツは、エンジン性能を重視するライダーにとって、最適な選択肢となるでしょう。


SR400のエンジンオイル交換に役立つ知識


SR400を快適に長く乗り続けるためには、エンジンオイルの交換や点検が欠かせません。
ここでは、オイル交換にかかる費用の目安や、適切なオイル量の測り方、交換手順のポイントを紹介します。また、粘度表記「10W-40H」の意味や、オイル漏れの予防と対処法、見落としがちなフィルター交換についても丁寧に解説していきます。
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オイル交換料金の目安とは


バイクのオイル交換にかかる費用は、「自分で交換するか」「ショップに依頼するか」によって大きく異なります。SR400のような一般的なバイクであれば、オイルの種類や交換する範囲(フィルターの有無など)によっても料金が変動します。
ショップに依頼する場合の料金
バイクショップにオイル交換を依頼すると、SR400の場合で3,000円〜5,000円が相場です。
高性能オイルや全合成油を選ぶと5,000円以上になることもあり、オイルフィルターを同時に交換する場合は、1,000〜2,000円程度の追加が発生します。
ショップではプロによる確実な作業が受けられ、トラブル予防や簡易点検を行ってくれる場合もあります。



ただし、混雑する時期は事前予約が必要なこともあるため、早めのスケジューリングがおすすめです。
自分で交換する場合の料金
自分でオイル交換を行う場合、オイル代が主なコストになります。鉱物油なら1リットル約1,000円、合成油は1,500〜2,500円が相場で、SR400なら2.1L程度必要です。
加えて、廃油処理箱(500〜1,000円)とドレンワッシャー(数十円)も必要です。工具をすでに持っていればコストは抑えられ、工賃も不要なので経済的です。
ただし、締め付けミスなどによるトラブルには注意が必要で、作業に慣れていない場合は慎重に進めましょう。
コストだけでなく「安心感」も加味して選ぶ
オイル交換の方法は、コスト面だけでなく、作業スキルや安全性も加味して選ぶ必要があります。
自分でやるほうが確かに安くなりますが、失敗した場合のリスクや再修理の手間を考えると、プロに依頼するほうが結果的に安心ということもあります。
SR400は比較的整備しやすいバイクではありますが、自信がない場合は一度ショップにお願いして、その作業を観察してから次回以降のDIYに挑戦する、というステップもおすすめです。



費用だけで判断せず、自分にとって最適な方法を見極めましょう。
エンジンオイルの量と測り方


SR400に必要なエンジンオイルの量は、オイルフィルターを交換する場合でおよそ2.1リットルが目安です。ただし、これは目安にすぎず、正確な量は状況によって多少前後することがあります。そのため、オイル交換時には「一気に全量を入れず、少しずつ調整する」ことが大切です。
SR400のエンジンオイルの測り方
まずエンジンオイルの測り方ですが、SR400には「ディップスティック」と呼ばれるオイルレベルゲージが付いています。フィラーキャップにこのスティックが一体化されており、ここでオイル量を確認できます。
測定時は、エンジンを一度始動し、しばらくアイドリングさせてから停止。その後、数分待ってオイルがエンジン内部にしっかりと戻った状態でチェックします。
エンジンオイルの確認手順と補充の流れ
エンジンオイルの補充はとても簡単ですので、覚えておくと無駄な工賃を取られず安く済みます。
まず、確認作業を行う前に、エンジンを一度始動し、数分間アイドリングさせてください。これはエンジンオイルを循環させ、温めて粘度を適切な状態にするためです。
その後エンジンを停止し、5〜10分ほど待ってから確認作業に移ります。オイルが完全に下がっていないと、正確な油量を把握できません。
次に、オイルフィラーキャップに取り付けられているディップスティックを取り外します。
このとき、必ずウエスや清潔な布でスティックをきれいに拭き取りましょう。汚れが残ったままだと正確なオイルのラインがわかりづらくなります。
拭き取りが完了したら、スティックを再び差し込みますが、ねじ込まずに軽く差し込んだ状態で引き抜いてください。
ねじ込んでしまうと、本来よりも多めに表示されてしまい、誤った判断につながります。
ディップスティックには目盛りがあり、そこにオイルが付着しているかどうかで油量を判断します。
基本的には下限(LOW)と上限(FULL)の間にオイルがあれば問題ありませんが、理想は上限の少し手前まである状態です。
少なめに見える場合は、少量ずつオイルを補充して調整してください。補充の際には、一気に注ぎすぎないことが重要です。入れすぎるとオイルが泡立ち、エンジンの潤滑に悪影響を及ぼすことがあります。
ペットボトルを切って作った簡易ジョウゴなどを使えば、こぼす心配も減らせます。
また、補充した後は再度ディップスティックでオイルレベルを確認しましょう。
最初のうちは2〜3回測り直すことになるかもしれませんが、丁寧に確認することがエンジントラブルを防ぐ最も確実な方法です。
このように、オイルの確認と補充はシンプルな作業でありながら、非常に重要なメンテナンスです。
オイルレベルを正しく保つことで、SR400のエンジンは本来の性能を存分に発揮し、長く快適に走り続けてくれるでしょう。
オイルフィルターも忘れずに交換を


エンジンオイルを交換する際に、オイルフィルターの交換を怠ってはいけません。
オイルフィルターは、エンジン内部を巡るオイルの中に含まれる微細なゴミや金属粉、スラッジなどをろ過する役割を担っています。きれいなオイルを保つうえで、フィルターの働きは欠かせないのです。
SR400の場合、オイルフィルターはエンジンの左側に配置されており、蓋を外すことで簡単にアクセスできます。
交換目安としては、「オイル交換2回につき1回」が一般的ですが、高回転を多用する人や夏場に酷使する人は毎回の交換をおすすめします。
特に長距離ツーリング後や、エンジン内部に異音や振動を感じるようになった場合は、念のためフィルターもチェックすべきです。
フィルターを交換しないまま使い続けると、ろ過性能が落ちるばかりか、目詰まりを起こしてオイルの流れが悪くなり、最終的にエンジンに深刻なダメージを与えることがあります。清掃すれば再利用できるタイプもありますが、確実なのは新品への交換です。
また、Oリングやドレンワッシャーなどの付属部品も、劣化や変形がないか必ず確認し、できる限り新品に交換するようにしましょう。
少しの手間で、大きなトラブルを未然に防ぐことができます。オイル交換をするなら、オイルフィルター交換も「セット作業」として考えるのが基本です。
エンジンオイルの粘度と10W-40Hの意味


エンジンオイルの「粘度」とは、オイルの“硬さ”や“流れやすさ”を表す指標です。
たとえば「10W-40」のような表記は、SAE(米国自動車技術者協会)の粘度等級で、2つの温度条件におけるオイルの特性を示しています。
SR400のような空冷エンジンでは、気温や走行条件に合った粘度を選ぶことが、エンジンの寿命や走行性能に直結します。
10WのWはWinterの頭文字
「10W」は、冬(Winter)の頭文字で、低温時の流動性を表します。この数値が小さいほど寒い環境でもオイルが固まりにくく、エンジン始動後すぐに潤滑が行き渡ります。
一方「40」は高温時の粘度を示し、この数値が大きいほど高温下でも油膜を維持できる性能を持ちます。
SR400のように空冷エンジンで熱がこもりやすいモデルでは、「40」のようなやや硬めの高温粘度が推奨されやすいです。
10W-40HのHはHigh performanceの頭文字
次に「10W-40H」といった表記に見られる「H」ですが、これはメーカーや製品によって異なる意味合いを持つ場合があります。
多くの場合、「H」はHigh performance(高性能)やHeavy duty(高負荷向け)などの略とされ、標準的な10W-40よりも高い熱安定性や清浄性を備えた上位モデルであることを示しています。
つまり、粘度自体は10W-40と同じでも、添加剤やベースオイルの品質が異なるということです。
エンジンオイル漏れの原因と対処法


エンジンオイル漏れは、SR400を含めたバイク全般で起こりうるトラブルのひとつです。見落とすとエンジンに深刻なダメージを与える可能性があるため、早期発見と対処が重要になります。
漏れの原因にはさまざまなパターンがあり、それぞれ対処法も異なります。以下によくある漏れの原因と対処法についてまとめていきます。
- 各種パッキンの劣化
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もっとも多い原因のひとつが、ドレンボルトやオイルフィルター周辺のパッキンの劣化です。
これらのシール部品は、オイルを密閉する役割を果たしますが、熱や時間の経過によって硬化・縮み・ひび割れなどが生じると、そこからオイルがじわじわと漏れ出すことがあります。
特に、パッキンを再利用してしまった場合や、ドレンボルトの締め付けが弱すぎたり逆に強すぎてネジ山が損傷していると、漏れのリスクが高まります。
- ガスケットの劣化
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次に、ガスケットの劣化も見逃せません。
SR400は空冷エンジンで熱の影響を受けやすいため、シリンダーヘッドやクランクケースの接合部に使われているガスケットが経年で弱ることがあります。
そこにオイルの圧力が加わることで、にじみや漏れが発生することも珍しくありません。
- オイルシールが乾燥して硬化
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また、バイクを長期間放置していた場合、オイルシールが乾燥して硬化し、オイルが通過する際に密閉しきれなくなることがあります。
これは特にオイルポンプ周りやクランクシャフトのシール部で見られる症状です。
対処方法としては、まず漏れている箇所を特定することが最優先です。オイルの垂れ方やにじみの位置を確認し、パーツクリーナーなどで一度清掃してから再度様子を見ると、漏れの場所が明確になります。
その上で、パッキンやガスケットの交換、ネジの再締結、シールの打ち替えなどを行います。DIYでの対応が難しい場合や漏れ箇所が不明瞭なときは、迷わずプロの整備士に依頼することをおすすめします。



なお、オイル漏れの予防には、定期的な点検とオイル交換時の部品交換が有効です。
ドレンワッシャーやフィルターのOリングなどは使い回さず、毎回新品に交換する習慣をつけましょう。見落としがちな部分だからこそ、細部に気を配ることで大きなトラブルを未然に防ぐことができます。
SR400に合うエンジンオイルおすすめ6選総括
最後にこの記事のポイントをまとめておきます。
- SR400には10W-40の粘度が気温変化に対応しやすく適している
- 空冷単気筒エンジンには粘度と油膜保持性のバランスが重要
- JASO MAまたはMA2規格を選ぶことでクラッチ滑りを防げる
- 高性能オイルは熱安定性に優れ、エンジン保護力が高い
- ヤマルーブ プレミアムシンセティックは静粛性と燃費性にも優れる
- エクスターR9000は冷間始動性が高く都市部走行にも向く
- ウルトラG2 スポーツAは価格と品質のバランスが良い
- スタンダードプラスは清浄性と高温耐久性に優れている
- R4は高回転・高温下でも油膜を安定して保つ
- ヤマルーブ スポーツは高負荷走行に対応する高性能設計
- SR400は鉱物油や部分合成油とも相性が良い
- オイル交換と同時にオイルフィルターも交換するのが望ましい
- 添加剤が強すぎるオイルはオイル漏れの原因になることがある
- 自分で交換すれば費用を抑えられるが正確な作業が必須
- 純正オイルは車種特性に合わせて調整されており信頼性が高い
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