マグザムの弱点を徹底解説!購入前に知るべき中古の注意点

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ロー&ロングの独特なスタイルで、今もなお根強いファンを持つヤマハ・マグザム。中古市場で手頃な価格の車両を見つけ、購入を検討している方も多いのではないでしょうか。

しかし、その魅力的な外観の裏で、購入に失敗し後悔しないためには、事前に知っておくべき弱点やデメリットも存在します。例えば、ネット上ではヤンキーやおっさんといったイメージが語られたり、持病や故障のリスクが心配されたりする声もあります。

また、実用面では最高速や実燃費、満タン何キロ走れるのかといった維持費に関わる情報も気になるところでしょう。ライバル車であったマジェスティと比較してマグザムとマジェスティはどっちを選ぶべきか、カスタムしてツーリング仕様にすることはできるのか、など具体的な疑問は尽きません。

この記事では、中古での購入を考える際に知っておきたいマグザムの弱点を徹底的に解説します。生産終了がいつだったのかという情報から、中古相場が安い理由、そして弱点を補って余りある魅力やおすすめポイントまで、網羅的に掘り下げていきます。

この記事ではこんな内容をまとめています!

  • マグザムが抱える収納や走行性能面の具体的な弱点
  • 中古車選びで失敗しないためのチェックポイントと故障リスク
  • ライバル車マジェスティとの違いや実燃費などの維持費
  • 弱点を理解した上で楽しめるマグザムの魅力とカスタムの方向性
目次

購入前に知りたいマグザムの弱点と実用性

購入前に知りたいマグザムの弱点と実用性
  • 収納や乗り心地など弱点とデメリット
  • 放置で起きる持病や故障のリスク
  • 最高速はどれくらい?走行性能の実力
  • 満タン何キロ走る?気になる実燃費
  • マグザムとマジェスティはどっちが良い?
  • 弱点だけじゃない魅力とおすすめポイント

収納や乗り心地など弱点とデメリット

収納や乗り心地など弱点とデメリット

マグザムを検討する上で、最初に理解しておくべき最大の弱点は収納スペースの少なさです。ロー&ロングというデザインを最優先した結果、実用性が犠牲になっている面は否定できません。

シート下のメイン収納スペースは、多くのビッグスクーターがフルフェイスヘルメット2個を収納できるのに対し、マグザムはジェットヘルメットが1個でほぼ一杯になります。形状によってはジェットヘルメットすら収納が難しい場合があり、フルフェイスヘルメットの収納は基本的に不可能と考えた方が良いでしょう。これは、日常的にヘルメットをバイクに保管したいユーザーにとっては、非常に大きなデメリットとなります。

また、乗り心地が硬めであるという点も指摘されることがあります。特に路面の凹凸が激しい道や段差を乗り越える際には、車体に直接的な振動が伝わりやすいと感じるかもしれません。タンデム(二人乗り)での快適性をコンセプトにしていますが、これはあくまでフラットで広大なシートによるポジションの自由度や足つきの良さを指しており、サスペンションの快適性とは少し異なります。

このように、マグザムはデザイン性を追求した結果、収納力や乗り心地といった実用面でいくつかの弱点を抱えています。購入を考える際は、ご自身の利用シーンとこれらのデメリットを照らし合わせることが大切です。

放置で起きる持病や故障のリスク

放置で起きる持病や故障のリスク

マグザムは、長期間動かさずに放置されると特有のトラブル、いわゆる「持病」が発生しやすいバイクです。特に中古車市場では、しばらく乗られていなかった車両も多いため、購入時には細心の注意が必要となります。

最も頻繁に発生するのが、フューエルインジェクション(FI)システムに関連する故障です。

燃料ポンプの固着・故障

マグザムの燃料ポンプは、長期間作動しないと内部でガソリンが劣化し、固着してしまうことがあります。一度固着すると修理は難しく、アッセンブリ交換となるケースがほとんどです。この燃料ポンプは純正部品が高価(4万円~8万円以上)なため、修理費用が高額になる最大の要因となっています。

インジェクターの詰まり

劣化したガソリンは、燃料を霧状に噴射するインジェクターの先端を詰まらせる原因にもなります。これもエンジンの始動不良に直結するトラブルで、専門的な超音波洗浄や交換が必要になり、数万円の出費となる可能性があります。

これらのFIシステムのトラブル以外にも、バッテリー上がりはもちろん、燃料タンク内の錆、ブレーキキャリパーの固着、駆動系(Vベルト)の劣化など、放置期間が長ければ長いほど修理箇所は増えていきます。数年間放置された車両を完全に復活させるには、15万円から30万円、あるいはそれ以上の費用がかかることも珍しくありません。

したがって、中古のマグザムを選ぶ際は、過去のメンテナンス履歴や保管状況を確認し、可能な限り定期的に動かされていた車両を選ぶことが、将来的な故障リスクを避ける鍵となります。

最高速はどれくらい?走行性能の実力

最高速はどれくらい?走行性能の実力

マグザムの走行性能は、「街乗りでの快適さ」に主眼が置かれていると理解するのが適切です。搭載されている249ccの水冷DOHC単気筒エンジンは、最高出力20PSを7500回転で発生させます。

このスペックは、同時代のライバル車と比較して突出して高いわけではありません。しかし、実際の走行では、発進から中速域までの加速がスムーズになるようセッティングされており、信号の多い市街地でのストップ&ゴーは非常に得意です。街中を流すような走り方では、力不足を感じることはほとんどないでしょう。

一方で、最高速については過度な期待は禁物です。車両重量が201kgと重ためであることも影響し、高速道路などでの追い越し加速はやや鈍さを感じるかもしれません。実際の最高速は、ライダーの体重や道路状況にもよりますが、おおよそ時速120kmから130kmあたりが上限と考えられます。

そのため、高速道路を頻繁に利用し、常に流れをリードするような走りを求めるユーザーには、物足りなく感じる可能性があります。マグザムの性能は、あくまでアーバンクルーザーとしてのキャラクターに沿ったものであり、スピードを追求するバイクではないという点を理解しておくことが求められます。

満タン何キロ走る?気になる実燃費

満タン何キロ走る?気になる実燃費

バイクを維持する上で、燃費性能は非常に気になるポイントです。マグザムの燃料タンク容量は14リットルと、ビッグスクーターとしては標準的なサイズを備えています。

実際の燃費については、乗り方や走行環境によって大きく変動しますが、多くのユーザー報告を総合すると、市街地走行がメインでおおむね1リットルあたり25km前後というのが平均的な数値のようです。

この実燃費とタンク容量を基に、満タンからの航続距離を計算してみましょう。

14L(タンク容量) × 25km/L(実燃費) = 350km

単純計算で、一度の給油で約350km走行できることになります。これは日々の通勤や街乗りで困ることはまずない距離ですし、日帰りのツーリングでも十分対応可能な航続距離と言えます。

ただし、最新の250ccクラスのスクーターには、1リットルあたり30km以上走るモデルも増えてきています。それらと比較すると、マグザムの燃費性能が特別に優れているわけではないことも事実です。経済性を最優先する場合には、他の選択肢も視野に入れる必要があるかもしれません。

マグザムとマジェスティはどっちが良い?

マグザムとマジェスティはどっちが良い?

マグザムを検討する際、必ず比較対象となるのが同じヤマハの「マジェスティ」です。どちらもビッグスクーターブームを牽引した名車ですが、そのコンセプトは大きく異なります。どちらが良いかは、ライダーがバイクに何を求めるかによって答えが変わってきます。

デザインとタンデム性能のマグザム

マグザムの最大の魅力は、他にはないロー&ロングのスタイリッシュなデザインです。シート高が非常に低く足つきが良いため、小柄な方でも安心して乗ることができます。また、フラットで広大なタンデムシートは二人乗りの快適性が非常に高く、同乗者からも好評です。デザインや二人乗りの機会が多いなら、マグザムが優位です。

実用性と走行性能のマジェスティ

一方のマジェスティは、実用性を重視した設計が特徴です。特にシート下収納はマグザムとは比較にならないほど大容量で、フルフェイスヘルメット2個を収納できます。また、走行モードの切り替え機能(YCC-AT)を備えたモデルもあり、スポーティな走りも楽しむことが可能です。通勤やツーリングでの利便性、総合的な走行性能を求めるならマジェスティに軍配が上がります。

スクロールできます
項目ヤマハ マグザム (SG21J)ヤマハ マジェスティ (SG20J)備考
コンセプトデザイン、タンデム実用性、走行性全く異なる
シート高655mm700mmマグザムは圧倒的に足つきが良い
車両重量201kg188kgマジェスティの方が軽い
シート下収納約23L (ヘルメット1個)約60L (ヘルメット2個)マジェスティの圧勝
最高出力20PS / 7500rpm19PS / 6500rpm数値は近いが特性が異なる
装備デジタルメータースマートキー、YCC-ATマジェスティの方が豪華

このように、2台は似ているようで全く違うキャラクターを持っています。見た目に惚れ込み、二人で街を流すスタイルを好むならマグザム、一台で何でもこなせるオールマイティな相棒を求めるならマジェスティが適していると言えるでしょう。

弱点だけじゃない魅力とおすすめポイント

弱点だけじゃない魅力とおすすめポイント

これまでマグザムの弱点について詳しく見てきましたが、もちろん魅力的なポイントも数多く存在します。これらの弱点を理解し、許容できるのであれば、マグザムは非常に満足度の高いバイクとなり得ます。

最大のおすすめポイントは、やはり唯一無二の「ロー&ロング」スタイルです。生産終了から年月が経った現在でも、このデザインに憧れてマグザムを選ぶ人は後を絶ちません。低く構えた独特のフォルムは、停車しているだけで所有感を満たしてくれるほどの存在感を放ちます。

前述の通り、タンデム(二人乗り)性能の高さも大きな魅力です。低くフラットなシートは乗り降りがしやすく、後席の乗り心地も快適なため、パートナーとのツーリングを楽しみたい方には最適な一台となります。

さらに、カスタムパーツが非常に豊富である点も見逃せません。エアロパーツからマフラー、ハンドル周りまで、多種多様なパーツが流通しており、自分だけの一台を創り上げる楽しみがあります。派手なカスタムだけでなく、弱点である収納力を補うリアキャリアを装着したり、乗り心地を改善するサスペンションに交換したりと、実用性を高める方向のカスタムも可能です。

これらの魅力は、マジェスティをはじめとする他のスクーターでは得難いものです。実用性よりもスタイルや個性を重視するライダーにとって、マグザムは弱点を補って余りある満足感を与えてくれるでしょう。

イメージで語られるマグザムの弱点と現状

イメージで語られるマグザムの弱点と現状
  • ヤンキー仕様のイメージは本当か?
  • 今乗ると「おっさんバイク」に見える?
  • 生産終了はいつ?部品供給の不安
  • 中古車選びで失敗しないポイント
  • 中古が安い理由と購入時の注意点
  • カスタムでツーリング仕様は可能か

ヤンキー仕様のイメージは本当か?

ヤンキー仕様のイメージは本当か?

マグザムと聞くと、「派手なカスタム」「ヤンキーが乗るバイク」といったイメージを持つ方がいるかもしれません。これは、2000年代のビッグスクーターブーム時代に、マグザムがカスタムベースとして絶大な人気を博したことに起因します。

実際、当時は車高を極端に下げたり、スピーカーを搭載して大音量で音楽を流したり、LEDで派手に電飾を施したりといった、いわゆる「VIP系」や「ヤンキー仕様」と呼ばれるカスタムが流行しました。人気アイドルグループSMAPの中居正広さんがド派手なカスタムを施したマグザムを愛車にしていたことも、こうしたイメージを後押しした一因と考えられます。

しかし、これはあくまでカスタムカルチャーの一側面です。マグザムのノーマル状態のデザインは、むしろ都会的で洗練されたスタイリッシュなものです。オールペイントされたボディやシャープな灯火類は、大人が乗っても見劣りしない上質感を備えています。

現在ではブームも落ち着き、ノーマルに近い状態で大切に乗っているユーザーや、落ち着いた方向性のカスタムを楽しむユーザーも増えました。したがって、「マグザム=ヤンキー」というイメージは過去のものであり、乗り手のスタイル次第でその印象は大きく変わると言えます。

今乗ると「おっさんバイク」に見える?

今乗ると「おっさんバイク」に見える?

「ヤンキー仕様」というイメージとは逆に、「今乗るとおっさんっぽく見えないか?」と心配する声も聞かれます。これも、マグザムが登場した時代背景が関係しています。

2005年に登場したマグザムは、当時の若者を中心に支持されました。その世代が現在では30代後半から40代、50代になっているため、結果としてライダーの平均年齢が上がり、「おっさんが乗るバイク」という印象に繋がっている面があります。

しかし、これはネガティブな要素だけではありません。落ち着いた大人のライダーが乗ることで、マグザムが本来持つアーバンクルーザーとしての魅力がより引き立ちます。ロー&ロングのゆったりとしたスタイルは、せかせかしない大人の休日にこそふさわしいとも考えられます。

また、若い世代のライダーにとっては、2000年代のデザインが逆に新鮮でレトロフューチャー的に映る可能性もあります。流行は巡るものであり、他とは違う個性を求めるライダーにとって、マグザムは魅力的な選択肢となり得るでしょう。結局のところ、バイクが「おっさんくさい」かどうかは、バイク自体ではなく、乗り手のファッションや乗りこなし方次第と言えます。

生産終了はいつ?部品供給の不安

生産終了はいつ?部品供給の不安

マグザムは、2017年9月をもって生産を終了しました。年々厳しくなる排出ガス規制に対応することが難しくなったのが主な理由です。最終モデルの発売から既に数年が経過しているため、今後の部品供給について不安を感じる方もいるでしょう。

現状では、エンジンや駆動系、ブレーキ関連といった走行に必須の純正部品については、まだメーカーからの供給が続いており、すぐに困ることはないと考えられます。ヤマハは比較的古いモデルの部品も長く供給してくれるメーカーとして知られています。

ただし、注意が必要なのは外装パーツです。カウルやエンブレムといったボディ関連の部品は、メーカーの在庫がなくなり次第、廃番となって入手が困難になる可能性があります。特に限定カラーの車両などは、同じ色の外装を手に入れるのが難しくなるかもしれません。

もっとも、マグザムには大きな強みがあります。それは、社外パーツが非常に豊富に存在することです。エンジン部品から外装、電装系に至るまで、様々なメーカーからカスタムパーツやリプロパーツが販売されています。万が一純正部品が手に入らなくなったとしても、これらの社外パーツを活用することで修理やカスタムを続けていくことが可能です。

この社外パーツの豊富さが、生産終了後もマグザムを維持していく上での大きな安心材料となっています。

中古車選びで失敗しないポイント

中古車選びで失敗しないポイント

マグザムの中古車は価格帯が広いですが、安さだけで選ぶと「安物買いの銭失い」になりかねません。後悔しないためには、いくつかのポイントを抑えて車両状態をチェックすることが不可欠です。

エンジンとFIシステムの確認

最も重要なのがエンジン周りです。可能であれば必ずエンジンを始動させてもらい、異音がないか、アイドリングが安定しているかを確認しましょう。特にセルモーターの回りが弱々しい場合は、バッテリーだけでなく、電装系に問題を抱えている可能性があります。前述の通り、マグザムは燃料ポンプが弱点のため、エンジン始動時のポンプ作動音(キーON時に「ジー」という音がするか)にも耳を澄ませておくと良いでしょう。

放置車両の見極め

タイヤのひび割れや硬化、ブレーキディスクの錆、ゴム部品の劣化具合などは、長期間放置されていたかどうかを見極めるヒントになります。走行距離が少ないのにこれらの劣化が激しい車両は、放置期間が長かった可能性が高く、目に見えない部分のトラブルリスクも高いと判断できます。

カスタム内容の確認

過度にカスタムされた車両は注意が必要です。特に、フレーム加工や極端なローダウンが施されている場合、走行安定性に問題があったり、配線が素人作業でトラブルを抱えていたりするケースがあります。どのようなパーツが使われているか、ノーマルパーツは残っているかなどを確認しましょう。信頼できるプロショップでカスタムされた車両であれば安心感は高まります。

これらのポイントを自分一人で判断するのが難しい場合は、バイクに詳しい友人に同行してもらうか、信頼できる販売店で購入することをおすすめします。

中古が安い理由と購入時の注意点

中古が安い理由と購入時の注意点

中古車情報サイトを見ると、マグザムが比較的安い価格で販売されていることに気づくでしょう。これにはいくつかの理由が考えられます。

第一に、モデルとしての年式が古いことが挙げられます。2005年に登場し、2017年に生産終了しているため、最も新しい個体でも製造から数年が経過しています。バイクの価値は基本的に年式とともに下がるため、価格がこなれてくるのは自然なことです。

第二に、2000年代に一世を風靡したビッグスクーターブームが終焉したことも大きな要因です。ブーム期には中古車相場も高騰していましたが、現在は需要が落ち着き、より現実的な価格帯に収まっています。

しかし、この「安さ」に飛びつくのは危険です。注意点として、安い車両にはそれなりの理由がある場合が多いことを理解しておく必要があります。走行距離が非常に多い、事故歴や転倒歴がある、長期間放置されていて不動状態に近い、といった車両は当然安くなります。

特に注意したいのは、見た目は綺麗でも中身に問題を抱えているケースです。弱点である燃料ポンプやFIシステムに不具合を抱えたまま、現状渡しとして安く売られている車両を購入してしまうと、結果的に修理費用が高くつき、状態の良い車両を買うよりも総額が高くなってしまう恐れがあります。

中古のマグザムを選ぶ際は、価格だけでなく、車両の状態やメンテナンス履歴を総合的に判断し、信頼できる販売店から購入することが、最終的に賢い買い物に繋がります。

カスタムでツーリング仕様は可能か

カスタムでツーリング仕様は可能か

マグザムは街乗りやタンデムが得意なバイクですが、「このスタイルで長距離ツーリングに行きたい」と考える方もいるでしょう。結論から言うと、いくつかの弱点をカスタムで補うことで、マグザムをツーリング仕様にすることは十分に可能です。

最大の課題は、やはり積載能力の低さです。これを解決するためには、リアキャリアの装着が最も効果的です。マグザム専用設計のリアキャリアも販売されており、これを取り付ければトップケース(リアボックス)を搭載できます。トップケースがあれば、ヘルメットや着替え、お土産などを十分に収納でき、ツーリングの快適性が飛躍的に向上します。

また、サイドバッグ(サドルバッグ)を取り付けるという選択肢もあります。ただし、マグザムはリア周りのデザインが特殊なため、取り付けには工夫や専用のサポートステーが必要になる場合があります。

乗り心地の硬さが気になる場合は、社外品のリアサスペンションに交換することで改善が見込めます。ライダーの体重や好みに合わせてセッティングできる製品を選べば、長距離走行での疲労を軽減できるでしょう。

高速走行時の風圧を和らげたいなら、ロングスクリーンへの交換も有効です。

これらのカスタムを施すことで、マグザムの弱点である積載性や快適性を補い、デザイン性を活かしたまま、個性的なツアラーとして活躍させることが可能です。

総括:知っておくべきマグザムの弱点

この記事では、ヤマハ・マグザムが抱える様々な弱点について、多角的に解説してきました。

デザインを最優先した結果としての収納力の低さや、FI車特有の故障リスク、そしてブームが生んだ特有のイメージなど、購入前に知っておくべきポイントは少なくありません。

しかし、これらの弱点はマグザムの個性の一部でもあります。弱点を正しく理解し、ご自身の使い方や価値観と照らし合わせることが、購入後の満足度に繋がる最も重要なステップです。

  • マグザムはロー&ロングデザインを優先しシート下収納が非常に小さい
  • フルフェイスヘルメットの収納は基本的に不可能
  • 乗り心地は硬めで路面の凹凸を拾いやすい傾向がある
  • 長期放置すると燃料ポンプやインジェクターの故障リスクが高い
  • FIシステムの修理は高額になりがちで中古車選びでは特に注意が必要
  • 最高速は120km/h程度で高速走行のパワーには過度な期待はできない
  • 実燃費はリッター25km前後で航続距離は約350kmが目安
  • ライバルのマジェスティは実用性、マグザムはデザイン性で優れる
  • 過去のブームからヤンキー仕様のイメージがあるがノーマルは都会的
  • 生産は2017年に終了したが社外パーツが豊富で維持は可能
  • 中古相場は安いが安価な車両は故障リスクを抱えている可能性が高い
  • 購入時はエンジン状態と放置期間の有無を重点的にチェックする
  • 弱点である収納力はリアキャリアやトップケースの追加で補える
  • 唯一無二のデザインとタンデム性能の高さが最大の魅力
  • 弱点を理解しスタイルを愛せるなら非常に満足度の高い一台となる

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